重いコートを脱ぎ落とすころ、少しずつ気になりだすのがシャツ。
春らしい軽快さと紳士らしい優雅さがある、そんな装いを楽しむなら、
グラフチェック、ギンガムチェック、ブッチャーチェック、
これら3種類のチェックでシャツをお仕立てするのはいかがでしょう。
洒落感をふりまくばかりでなく汗じみも目立たず、これからのシーズンに重宝します。
襟は、レギュラー、ボタンダウン、ワイドなど、あらゆるシェイプに対応。
ネクタイはしてもしなくても決まりますし、
前回紹介したTENNYSONのチノトラウザーズにあわせればいうことなしです。

【ALUMOのグラフチェックシャツ】
清冽な水と空気に恵まれたアルプスのふもと、
スイスはアッペンツェルに本社を置くシャツ・ファブリック・メーカーALUMO。
全生産工程を国内でおこなう、手摘み綿花を使用する、ノンホルマリン加工を徹底するなど、
スイス・メイドとナチュラルを身上としたシャツ・ファブリックをつくりつづけています。
なかでも170番手双糸のものは著名なファッションブランドからも称賛される逸品。
極細糸を高密度に打ちこみ叶えた質感は、上品なつやととろみがありまるでシルクのようです。
柄の表現性にもすぐれ、グラフチェックのような細かな柄にはもってこい。
線の1本1本をくっきりと描きだし美しさを際だたせます。

［PRICE］￥27,000（税別）
［COLOR］ラベンダー、ブルー、ネイビー

【acornのギンガムチェックシャツ】
英国はランカシャーのシャツ・ファブリック・メーカーacorn。
THOMAS MASONやDAVID & JOHN ANDERSONをはじめ、
名だたるシャツ・ファブリック・メーカーがイタリアの会社に買収されるなか、
唯一、メイド・イン・イングランドを貫きつづけています。
伝統的な技法により100番手糸を織りあげ叶えたシャリッとドライなタッチは、
いい意味でキレイすぎず、正真正銘の英国製といった印象。
じつはこのacorn、毎年、コレクションの種類が減ってきており、
かつては500種類ほどあったのがいまは200種類ほど。
ほかにはない希少価値があるからこそ、そして、わたしがもっとも愛する
シャツ・ファブリック・メーカーであるからこそ、強くおすすめします。
これぞというシャツをお探しならオーダーしない選択肢はありません。

［PRICE］￥28,000（税別）
［COLOR］グリーン、ネイビー

【acornのブッチャーチェックシャツ】
ブッチャーチェックの「ブッチャー」とはまさしく「butcher（肉屋）」。
英国の肉屋のトレードマークであるカンカン帽、
そこに巻かれているリボンの柄にちなんでいます。
ブッチャーチェック、そして、先に紹介したギンガムチェックは、
一流のシャツ・メーカーが軒を連ねるジャーミン・ストリートのウィンドウに
必ずといっていいほどディスプレイされているベリー・イングリッシュなチェック。
やや大柄でチェック・オン・チェックにするとかわいくなりすぎるため、
無地のジャケットとあわせるのがベストです。

［PRICE］￥28,000（税別）
［COLOR］ブルー、ネイビー