- コラム
オリジナルネクタイ復活なるか! ヨーロッパ周遊記 part 13
スコットランドから帰ってきて僅か10時間、朝9時には今日の目的地、KENT州にあるRobert Keyteに向けて電車で出発しました。ここ最近の強行旅程で体もかなりの疲れが…。甲子園のピッチャーならば4試合連続計500球は投げている気分です。
そんな体にムチを打ちながら、今日もthe Most にとってかなり重要な仕事。シルクのミル「Vanners」が廃業し、オリジナルジャカードタイを生産出来なくなっていましたが、今回同クオリティ小ロットで注文を請けてくれるというお話を聞き、Robert Keyteを初訪問することにしました。
オーナーのRobertさんは、この道40年以上の大ベテランでなんと今年の11月の東京出張を最後に現役引退されるそう。後任の方もちゃんと決まっていると聞き、まずは一安心です。
基本、受注した物だけを織ってくれるので在庫から仕入れられる生地はあまりなく、生地の織り方、色柄、ウエイトなど全てがゼロからの別注となります。
Vannersで作ったアーカイブを日本に忘れて来てしまった為、今回は、ソリッド、ストライプ、ドットのみ生地を織ってもらうことにしました。ただ、生地のアーカイブがあれば、極めて近いクオリティは出来るとのこと。帰国後いつでもやり取り出来るのは非常にありがたいです。
取り急ぎ、まずは無地やストライプなど基本の色柄でどのようなクオリティな物になるか、仕上がりが楽しみでなりません。その他、シルク×ウールのヴォイル織りチーフのコレクションで良い柄が沢山あったので、計30種200枚ほど発注しました。こちらは、10月に入荷します。
KENTはイギリス国内で最も農業が盛んな地域で、別名Garden of England とも言われています。特にりんご、いちご、ぶどうなど、フルーツの栽培が盛んで、ケントで作られるスパークリングワインは世界的にも高評価とのこと。また、チーズ作りも有名で、Kentish Blue というブルーチーズはここでしか味わうことができないKENTが誇るチーズです。あちらこちらに果物の直売所があり、獲れたてのフルーツを安く買うことが出来ます。
私もイチゴ買いましたが、日本のイチゴくらい甘くて美味しかったです!