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俺の店vol.13  『くすの木』感激!

 富山は桜木町の薄暗い雑居ビルに、スナックに紛れてポツンとたたずむ和食屋さん。わたくし久保が富山に泊まる際によく通う行きつけのお店です。ここにオープンして1年ちょっとの新進気鋭のお店ながら、すでに食通たちの間で噂になっている隠れ家的名店。オーナーの楠祐太さんは、金沢の日本料理店や割烹で修行後に独学で和食の研究を重ね、満を辞してオープンしたそう。

 素材にこだわり、調理法にこだわり、これでもかというほど手間暇かけた料理はどれもこれも唸るような美味しさ。私が大好きなシャンパンのメニューもすごく充実しています。驚きと発見を毎回与えてくれる姿勢は、真のプロフェッショナルと認めざるを得ません。豊洲からのLINEを見て、次の日の食材をリサーチするという独自のコネクションをいかし、実際に食材をみて、その日に作りたいものを作る。その楽しさが一品一品からこちらにもしっかりと伝わってくるから、通い詰めてしまうわけです。お腹を空かせてぜひ足を運んでください。幸せな時間が訪れることは間違いありません。

 

小上がりもありますが、私は決まってカウンターで。

 

とりあえず、赤星で乾杯。

 

草木染めのお盆に燕三条製の真鍮のスプーン。お箸は艶消しの漆塗り。粋です。

 

まずは、ふぐの白子と新玉ねぎのすりながしに、宮城の赤うにのせて。素材の味と香りを楽しむために、味付けは塩のみ。

 

シャンパン「テタンジェ」がベストマッチ。

 

酔い潰れる前に早めの記念撮影。

 

そしてお造り。うまみたっぷりのあいなめに、北海道のはだての白うに。あわさのりのマイルドなお手製醤油に驚くほど合います。

 

新湊のねじまぐろを、ミネラル豊富な国産の炭で皮付きのまま直火焼き。

 

日本全国の焼酎もバリエーション豊富に。

 

穴子は焼きで、黒七味でピリ辛に仕上げてあります。八尾の野セリを添えて。自家製の塩をさらりと。この一手間がくすの木さんの真骨頂です。土のいい香りが特徴的な山梨の白ワイン「萌黄」とマリアージュ。

 

肉もスタンバイ。

 

料理の話はエンドレスなオーナーの楠さん。

 

きんきの煮凝りは骨とあらでとっただしが絶妙。鹿児島産のたけのこの食感がたまりません。

 

お次は天ぷら。はまぐりと、ふきのとう×甘エビインサイド。にがみと甘味のハーモニー。

 

スタンバイOK

和牛のフィレステーキ。白いのはにんにくの油の粉末、そしてトリュフの塩とスリランカの生胡椒を塩漬けにしたもの。これだけでもお酒が進みます。

ステーキには、やはりアメリカ産の赤ワイン。

 

出ました、旬。

ホタルイカとたけのこの炊き込みご飯。山椒がピリッと効いておかわりが止まりません。

味噌汁がやばい…。

 

ヨークシャーの豚をおひたしにした逸品。ハムに近い感覚でペロッといけちゃいます。

くるみ、奈良漬、干し柿に、フォアグラを添えた最中。シャンパンによく合います。

 

極め付けは、ウニとマグロの海苔巻き。

いちごのアイス。カカオ65%のフレークミックス。

…ごちそうさまでした。

 

和食 くすの木

富山県富山市総曲輪1-4-14 第2マツモトビル1F-C

ご予約:050-5384-4178

【営業時間】月〜土 ディナー 18:00~22:00 

【定休日】日曜

 

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