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2018 英国紀行

毎年のように訪れているイギリスも、4月の出張は今回が初めて。例年の2月に比べて、穏やかな陽気が待っているかなという期待もあったのですが、まだまだ冷え込みが厳しく春の訪れはもう少し先のようです。そんな中、怒涛のように駆け回った一週間を振り返りたいと思います。

4/4 Wed
ロンドン・ヒースロー空港到着後、すぐに車を走らせ一路マンチェスターへ。



4時間半かけてたどり着いたのは『English Fine Cotton』というコットンミル(綿の織元)。2016年にスタートした新しい会社ですが、この建物の中には最新の機械が揃っていて、古き良き時代のコットン地を再現しようと頑張っています。一昔前はこの地区にも数多くのミルが存在しましたが、こうして生き残っているところは『English Fine Cotton』とあと一軒のみ。スーピマコットンを栽培から手がけていて、紡績から織りまで自社工場で一貫して行っています。


マンチェスターにも富山の街と同じく路面電車が走っています。
そして夜は、お気に入りのレストラン『HAWKS MOOR』へ。

パブ風の良い雰囲気のお店。地元マンチェスター牛のリブステーキも美味ですが、こちらのロブスターも最高でした!

4/5 Thu
夏に向けたシアサッカーショーツのサンプルを依頼する為、朝からヘブドンブリッジに向け出発。


ヘブトンブリッジへ向かう途中の景色。
こんな感じで、いたるところに湖が出現するのもイギリスならでは。


4月と言ってもまだ気温は低く、丘の上には霜が降りていました。


こちらがトラウザーズ工場『Shorties』。24年ぶりに訪れました。自分がイギリスで修行していた当時は、一世を風靡していた有名なトラウザーズメーカーです。素朴な外観からは想像つきませんが、良いものを作ります。




夏に欠かせない一着として依頼したシアサッカーショーツの仕上がりは、6月末。
細畝(ブルー)、太畝(グレー)の二種類、各20着でオーダー。
みなさん楽しみにしていてください。


『Shorties』の社長リチャードさんは、元学校の先生。地元の学校の制服なども手がけています。

その足で、マックルズフィールドの『Adamley』に立ち寄り、ニューデザインの50ozシルクとポケットチーフを依頼。


夜はイギリス料理の代名詞とも言えるフィッシュ&チップスのお店『Pier 1』。魚も数種類選べて、前菜も豊富で、どれも美味しいんです。

4/6 Fri
メリノウールのタートルネックのサンプル依頼の為、ロンドン市内の『Albion』へ。初めての訪問でしたが、打倒ジョンスメドレーを掲げて、なんとか小ロットで受けてくれました。こちらは今季冬には間に合いそうです。


帰宅後は日課のように、リッチモンドのステイ先で主人のポールさんと打ち合わせ。


こちらは、ポールさんの友人のフィルさんと愛犬のデューク。めちゃくちゃ可愛いくて癒された…。

土日は基本、工場はお休み。土曜日はロンドン市内でショッピングをしイングランドラグビーチームの本拠 Twickenhamのジムのサウナで汗を流し、リフレッシュ。

ステイ先のリッチモンドはロンドン南西部に位置し、テムズ川に囲まれた穏やかで過ごしやすい街です。著名人も多く住み、高級住宅街としても知られています。

4/9 Mon 
ネクタイメーカー『Mustard』へ行き、新作のタイ、スカーフ等を発注してきました。

4/10 Tue
出張最終日はヒースロー空港に行く前に、コート工場『London Clothing Works』に立ち寄り、コート類の打ち合わせをしてきました。新作のフィールドコートに、シングルトレンチ、ゴルファー、クラシックラグランの全4型です。こちらもぜひ楽しみにしていてください。


今回の出張もこのレンジローバーでイングランド中を巡りました。
どの工場も古き良きMade in Englandの品質を復活させようと必死に頑張っていて、まだまだイギリスは終わっちゃいないなと、強く感じることができました。

最後に、おすすめのレストランを紹介しておきます。

写真でも紹介した『HAWKSMOOR』と『Pier 1』以外にも、
・『肴菜亭』ロンドンで日本食が恋しくなったら、ぜひこちらへ。フードは100種類以上、お酒も50種類ほどあり、国内の居酒屋よりも充実しているかも。
・『LA TROMPETTE』本格派の高級フレンチ。コースに出てくる、どの料理も絶品…。そこそこ値段は張りますが、是非ロンドンに行った際には訪れて欲しいお店です。
この後、イギリスに行かれる方はぜひ。

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